東洋医学のお話
「東洋医学」と聞くと、何を連想しますか?
中国・朝鮮・日本で古くから伝わる伝統医学で、
身体の治癒力を高める事によって、病気やケガなどの症状の改善を行う治療法
鍼灸や按摩、指圧、マッサージなどの施術
「未病を治す」…とか「養生する」…という言葉をよく使われます。
ちょっと考えてみてください
【 ~未病度(みびょうど)チェック~ 】
□ ①肩こり・腰痛がひどい
□ ②頭痛がひどい
□ ③いつも身体が疲れている
□ ④目の調子が悪い
□ ⑤耳鳴りがする
□ ⑥不眠症である
□ ⑦ストレスを感じている
□ ⑧手や足に冷えを感じる
□ ⑨動悸・めまい・息切れがする
□ ⑩胃腸の調子が悪い
□ ⑪睡眠時間が7時間以下
□ ⑫食事は適当にすませている
□ ⑬生活が不規則だ
□ ⑭ゆっくりと湯船に浸からない
□ ⑮他、身体に不調を感じる
3つ以上あてはまる方、「未病」要注意!
【 未病(みびょう)とは 】
最近、CMなどで、
『 未病 』という言葉を良く耳にすると思うのですが、
この 『 未病 』についてお伝えしたいと思います。
その前に・・・
◆東洋医学的に 『 健康 』とは何か?
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って言葉を聞いた事がありますか?
東洋医学的に身体の組織器官を管理運営しているものです。
(身体を構成している内臓のようなモノです。)
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」が働いているから、私たちは生きています。
この「五臓六腑」が正常に働き、 「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)…津液(しんえき)とも言う…」←(身体に必要な物質)がくまなく、スムーズに身体の中を流れることが出来た時、私たちは健康でいられます。
五臓 【 肝・心・脾・肺・腎 】
六腑 【 胆(たん)・小腸(しょうちょう)・胃(い)
大腸(だいちょう)・膀胱(ぼうこう)・(三焦さんしょう)】
・・・がバランスをとり合って、良い状態を保っている。
すると「気・血・水(津液)」がスムーズに流れる = 健康
矢印は「五臓六腑の働き」が影響しあう関係を表しています。
たとえば、「肝」は「腎」から影響を受け「心」や「脾」へも影響する。
★それぞれがダメージを受けても、助け合って健康なバランスを保つことができる。
この、健康な状態にダメージを受けると
なんとなく、身体の調子がおかしい = 『 未病 』
身体に、ダメージを与えるモノとは・・・
① 季節や自然の変化(暑さ・寒さ・雨・風など…)
② 環境の変化(引越し・新しい職場)
それに伴う人間関係などによって生じる(喜怒哀楽)
③ 生活習慣(過度の労働・飲食・睡眠・運動不足など)
④ 事故(転倒・虫さされ・打撲・すり傷)
⑤ 妊娠・出産
⑥ 加齢
・・・など、様々なモノがあります。
たいてい皆さま、日常生活においてダメージを受けていますよね
ダメージを受けても本来、身体は
回復するための『本能』=「治癒力」が働きます
「五臓六腑」がお互い影響しあって、健康な状態を保とうとするのです。
回復すための『本能』とは・・・
《例えば》
◆気温が下がると、「寒い」と感じますよね。
そこで、キチンと身体の声に耳を傾けて洋服を重ね着すれば、風邪をひきませんよね。
◆睡眠不足が続くと、当然「眠たく」なりますよね。
そこで、キチンと身体の声に耳を傾けて睡眠をとれば、回復します
◆暴飲暴食が続けば、胃がもたれたりしますよね。
そこで、キチンと身体の声に耳を傾けて食事を制限すれば、回復します
◆座りっぱなしが続けば、脚がむくみ、腰が痛くなりますよね。
そこで、きちんと身体の声に耳を傾けて身体を動かし運動すれば、回復します
身体はダメージを受けた時、ちゃんと不調のサインを出しているのです
この身体のサインを無視し続ければ、病はドンドン進んで行きます。
① 未病? ←ダメージ(ここからもう未病は始まってます)
「あれっ??なんか、身体の調子がおかしい???」
敏感な人は身体のサインを感じる事ができますよ
~ 身体のサインを無視し続けると… ~
② 小さな未病…「未病度チェック表を参考にして下さい」
「何となく身体が重いな~」・「足が冷える??」・「食べたくない」
「眠れへんわ~」・「肩がコル」・「腰が痛い」・「目がしんどい」
「あっちが痛い~」・「しんどい~」・「やる気ない~」・「なんかっ…動悸がするっ!!」
・・・など様々な症状が出ます。 (ここで気づいて欲しい!)
~ まだ無視する? ~
「でも、気のせい、気のせい!気合で頑張る!! 」
③ 大きな未病
「あれっ?、身体がしんどい~? 病院行ってみようかな~? あっ…良かった! たいした事ないって言われた♪ しんどいけど大丈夫、頑張ろう!!」
~ えー!!…それでもまだ無視するの? ~
④病かな?
「病院で薬をもらっているし、この位大した事ないわ。それより、仕事も休みたくないし・・・遊びたいし・・・忙しい、忙しい!!」
⑤小さな病
「さすがにしんどい?…しんどいかも~?…かなりしんどい?…無理しないようにしよっと」
⑦ 大きな病
「う~ん! ダメだ~!! ちょっと休もう。 」
⑧ すごく大きな病
「・・・・・脳梗塞・心臓病・ガン・・・・」
・・・っとドンドン身体にとって不快な症状が出てきて、取り返しのつかない状態になってきます。
肝は暴走しやすく、気が上昇してしまう。
気が廻らなくなると血も廻らない
気血が廻らないと、五臓のどれかが弱ってしまう。
季節や体質によって弱りやすい「臓」があるが、
「春=肝」「夏=心」「秋=肺」「冬=腎」
「四季の間それぞれの土用=脾」…が弱りやすい
脾が弱ると、五臓六腑を栄養出来なくてさらに弱ってしまう
…とバランスが取れなくなってしまう。
身体は健康でいたいと思っているのです!!!
一生懸命、サインを出しているのに気がついてあげないなんて、かわいそうですよ
東洋医学は、この五臓六腑のバランスを整え、「気」「血」「水」をスムーズに流れるように治療をします。
身体にダメージを受けたな~と思ったら、自分の身体に耳を傾けて、ちゃんと「身体にやさしく」してあげて下さいね。
そうすれば、五臓六腑は良い状態にバランスがとれ、
「気」・「血」・「水」は滞りなくスムーズに身体をめぐり、
健康でいられます!!